奧山由之-As the Call, so the Echo
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奥山由之の新作『As the Call, So the Echo』は、2年余りにわたり、ある村で暮らす友人の家族と、その周りの人々の日々の情景を撮りためたシリーズです。
当初は作品として発表する予定ではなく、ただ目のまえの瞬間瞬間に反応し、受け入れ、シャッターを押したものであったそれらは、奥山にとって、ある時から止まってしまった「写真の持つ気配」を、もう一度再生させるきっかけとなったものです。
具体と抽象を行き来し、人々がつくり出すものや、ひとつの命から始まる広がり=球体のような関係性を豊かな色彩で描き出す本書(4章構成)は、表現者としての奥山の新たな出発点になるとともに、写真の原点ともいえる力を湛えています。
『As the call, So the echo』(呼びかけたから、こだまが返ってきたんだ)──
いつだったか、たまたま開いた本で、気になるその字面に目が留まったことからつけられた──というタイトルは、
写真家と被写体、写真家と世界との間に交わされる、生命体としてのやりとりを想起させるものでもあります。
人と人とが交わす"何か"による交信を、時間を重層させながら映し出す本書もまた、
「音にならない音」が聞こえる瞬間のように、読者に届くことを願っています。
「僕は嬉しかった。 当たり前の日常から見出した"何か"が、極めて優しさに近いものであったこと、
そして前向きな喜びと共に、これらの写真がもつ気配に気付けたことが。」(後書きより)
*隨書附贈限量明信片ㄧ張
*此書為店內樣書,如不介意再請購買
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